dragon_ddh
button_w_r_japaneseDRAWING SILK


 からだの主な関節の力をぬき、繭から絹糸を引き出す(紡ぐ)時の、切れることなくなめらかな糸のように、エネルギーを動かす。これをDRAWING SILKと表現している。
私は、師、郭氏が「MOVING ENERGY-動くエネルギー」はDRAWING SILKであるとした説を引用する。
 外面へはからだから押し出すように、内面へはからだに引き入れるようにエネルギーを動かし、切れることなく流れるように出したり入れたりすることである。これは、エネルギーを動かす最も重要な動作であり、太極拳の基本である。そのすべての動作は、エネルギーを出す、入れることにつきる。
それには正確な回転動作が重要になる。
 推手の外から内への動きは、腰を回しながら体重を後ろ足にかけ、外に向けた手の平(エネルギーを受ける)を、手首から糸を引き込むようにまわして内面 に引き入れる。そして、腰を回しながら体重を前足に移し、手首から手の平を外へ押し出すようにする。つまり、腰と手の回転がポイントになる。
手の指先から足のかかとへ「PULLING-引き入れる]、足のかかとから手の指先へ「PUSHING-押し出す」とエネルギーを動かす。
両足の中心に重心をおき、体重を前後にかけながら腕を伸ばした時の、手の平や指に感じることができる。これによって敏感な感受性を養うのである。